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ITコンサルタントの32歳の男性が、ご協力くださいました。
インタビュー当時のコーチング歴は、4ヵ月です。

■ Q1. コーチングを始めたきっかけを、教えて下さい。

仕事で一回バーンアウトして、「コミュニケーションって何だろう?」 と、考え始めたんですよ。それまでは、考えたこともなかった。自分が コーチングを学び、コーチをつけ始めたのは、その1年後です。

その間、自分が仕事で設計した研修で、コーチングを、取り入れたりしていまし たが、当時は「コーチングは、コミュニケーション・マニュアルに近い スキル」と、捉えていました。コーチに対しても、スポーツのコーチの ように、何かを教えたり、コーチが考え出した方向へ、クライアントを 引っ張る人という、イメージがありました。

■ Q2. コーチングって、何でしょうか?

今は、コーチングは「スキルでなく、人の本質的な部分に触れるもの」 だと思っています。コーチも、あくまでもクライアントの中にあるものの中から、すっと方向性を見せる関わりじゃないですか。衝撃でした。

それまでの僕は、コンサルタントとして、「相手に”100%完全な正しい 答え”を与えた」上で、リードしないといけないというプレッシャーの中 にいました。答えは、”こちらが与える” ものだったので、部下と関わる 際も、100%指示しないといけないと思って、すごいエネルギーを使って 疲れていました。仕事以外でも、そういう在り方(Being)でした。

でも、「答えは”与える”ものではなくて、もともとそこに在るものだ」 これがコーチングです。僕の中では、大きな視点の転換でした。

思えば、それまでは、業務・タスク・スキルといったDoingへばかり、目 を向けていて、人そのものであるBeingを、見ていなかった。それは本来 のコミュニケーション/人と人との関わりとは、違うと気づいて、楽に なりました。多分、僕と関わっている人も、楽になったと思います。

実際のセッションでは、真っ白い部屋に絵を描く感覚で、”自分の可能性 との対話”をしていると、思っています。

■ Q3. コーチングを通じ、ご自身は、どのように変化されましたか?

Beingの話に戻っちゃうんですけど、自分の関わる対象が、会社の文脈 内でも、機能や事象としての問題ではなく、人に変わりました。その人 をその人として捉え、接してあげることが、一番重要だと、やり始めて 色んなものが、動くようになりました。

そしたら、コーチングを始める前は、マネージャーとして「こわい」と 言われていたのに、「あなたの下で働きたい」「あなたの下で働きたか った」と、言われるようになりました。3ヶ月ちょっとの間の話です。

それまでは、仕事人間で、週末は、疲れて寝ちゃってたり、インドア派 で、出かけても頭の中は、仕事一色だったけれど、色んなことに興味が湧いて、交流会をやったり、仕事外でプロジェクトを立ち上げたり、海や山に出かけたり、友人とBBQしたり、美術展に行ったり、自分の世界が広くなりました。街の地図から、世界地図になった位、変わりました。

それから、新しい人と新しいことをやることが、怖くなくなりました。 今までは、見ているもの全てに、”正解”を出さなきゃと思っていたから 自分の領域から外へ出ることが、怖かった。今は、怖さがない分、手を出し過ぎて、広がりすぎて、気持ちは落ち着いていても、全体としては落ち着かない感じがあって、そこは課題ですね。まぁ、まだコーチングを受け始めてから、3ヶ月ちょっとしか経ってないけれど。

自分の世界が広がったことが、仕事の成果にもつながっていて、二つが 循環しているのも、嬉しいです。

■ Q4. Beingの大切さについて、もう少し教えて頂けますか?

Beingは人そのものだけど、Doingは技術で、ある瞬間に使えなくなったりするものだと、思っています。

Doingに自信を持ち、やっていたとしても、ある瞬間、すごい技術革新が起きたりしたら、使えなくなってしまい、そこで終わってしまうことがあると思うんです。

でも、Beingはそういうことではなくて、Beingは「人が、自分あるいは他人にどう関わっていうか」ということだと、思っています。そこにはその人らしさが出ます。対象は人でも社会でも何でも良くて、もちろん Beingも変わっていくけれど、だからダメになるようなもの、ではないし 流行廃りがあるようなものでも、ありません。

もし、自分の持っているスキルが、使えなくなっても、Beingの部分をきちんと確立していれば、人としての衝撃は受けないと思っています。むしろ、Doingを眺めて「じゃあちょっと違うものを身につけてみよう」と、余裕が生まれる、そういうものがBeingかなと、思っています。

さらに、コンサルタントもそうなんですが、「実績やスキル(Doing)がある人にお願いすると、うまくいく」わけではなく、多少スキルが低いとしても、無機質でなく、いい意味でも悪い意味でも熱のある人、言葉の中に優しさがある人、つまりBeingを見るということですが、そういう人にお願いした方が、うまくいくなぁと、思っています。

■ Q5. コーチングは、内省や友人との深い対話と、どう違いますか?

内省は、難しくて、自分で自分を騙しちゃう時があります。自分の中に いる、実は一番自分じゃない他人と、話している感覚に、はっとする時があります。「鏡だと思っていたら、鏡じゃなかった」という。その人は、自分を守ってくれる人かもしれないけど、自分を枠の中に戻そうともする人です。

コーチは、枠の外から質問を投げてくれるから、コーチと話している方が、自分以上に自分と話している感じがします。

それから、人って、気づかない内に、埋もれちゃうと思っています。楽したいし、気づかない内に、決まりきったことを、繰り返し続けたりするけれど、そうすると、自分の中で生まれていた新しい考え方や小さな可能性を、見落としてしまう。

友人との深い対話は、コーチングと感覚が近いところもあるけれど、年に何回あるかという頻度だから、コーチングで、定期的にやっていけるのは、いいです。友人との対話だと、話すことで、関係が崩れる恐怖もあります。コーチは、「この人には話せる」という人を、クライアント側が選び、契約の中で、一緒に信頼関係を創るので、そのリスクは回避しやすいかな。

コーチングしている空間を、第三者がオブザーブしたら、変な空間だと思うんですよ。話している内容も、普通はしないような話だし、使っている言葉も、会社生活で、日常話さない言葉です。

でも、そう考えると、ああいう時間は、やっぱりすごく大事なんです。日常で話さない言葉とは、子供の頃は使っていて、知っていたのに忘れてしまった、言葉。そういう突拍子もない言葉で話したり、思ったままそのまま言うとか、子供の時にやっていて、創造性につながったようなことってあると思うんですけど、大人になるほど、言葉が固まっていく。

そういう意味では、大人になるって、自分で自分を鎖で縛ってるような感覚もあるから、自分の中の子供みたいなところを、刺激しないで生きるのは、危ないんです。コーチングは、そこを刺激できます。

その視点からいうと、大人になることを迫られる高校生には、親が家庭教師ではなく、コーチをつけると、いいかもしれません。親もコーチをつけるといいかもしれないですね、親だけではなく、人を育てる環境にある、教師・マネージャー・経営者。仕事に追われる方は、コーチングの時間が、ある意味、リラックスの時間にもなるでしょう。

■ Q6. 最後に、わたしはどんなコーチですか?

気負いもないし、無理してないし、自然なコーチです。比喩表現などが 面白いし、僕にとっては、コーチに話すというより、自分と話す感覚を得られる、僕にとって、自然なコーチです。

コーチとクライアントの関係は、「人と人の、1対1の関係ではない」と思っていて、クライアントがコーチを”コーチ”として、意識する時点で違うと思っています。

直感で、自然な流れのまま、今回はみきさんにコーチングしてもらって今はすごくヒットしているけど、それは、僕の今のこの時点、この状況このライフステージにおける話であって、もう少し経って、「あ、そろそろ、みきさんではない」と思う瞬間が来るかもしれない。コーチってそういうものかな、と思っています。

だから「この人すごいな」と思うコーチに、コーチングしてもらったら、全然機能しないかもしれないし、一般的には素晴らしいと言われているコーチがいるとして、その時の状況や考えていることによって、その人のコーチングが、合う/合わないは、絶対出てくると思っています。

その意味では、「コーチだから、コーチングお願いしよう」じゃなくて、コーチに依存しないで、コーチングの意味を理解し、何をコーチングに求めるかを分かった上で、コーチを選ぶことは、大事だと思います。

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