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おはようございます。吉野実岐子です。

名張は三重の端に位置しているため、京都にいた時より奈良へのアクセスが良くなりました。万葉集にうたわれる香具山・畝傍山・耳成山が、身近です。どれも標高200mにも満たない山々です。富山の氷見市立博物館に行った際、展示に「耳成山が縄文期以前に噴火」とあったと記憶しています。名張に住んでいなかったら、見逃しただろう記述でした。「おぉっ、こんなマイナーな山の名がここに」と思ったら、ずい分昔にはむしろ藤原京があったエリアという落ちでした。

ざっくりした話をしますが、地図で奈良県をみると、山でないところが奈良盆地です。奈良盆地は、平安京への遷都以前は、人間社会にとっては中央とされてきた場所ですが、かつて奈良盆地自体が湖だった時代があるそうです。奈良への引っ越しを検討していた際、どこも海抜が低くて、ため池が多かったことに、合点がいきました。

この五月、耳成(みみなし)の辺りは、まほろばキッチンに伺うために、15分ほど歩きましたが、各駅しか止まらない駅なのに、駅から15分歩いても、細かい路地がびっしりあって、古い一軒屋が多々あり、どこに誰が住んでいるか、自治会によって一覧表示されていました。後日調べたら、香具山・畝傍山・耳成山と藤原京の跡は、歴史的風土特別保存地区に指定されていました。

昨年、奈良の吉野に数回行ったとき、お土産屋さんで見たことのない漢方薬が売られていました。それこそ、富山の薬売りが売っていた姿がイメージできる薬です。また、奈良のお寺では、しばしば漢方薬をふんだんに使った入浴剤が売られています。それがとてもよく効くことは、もっと前から知っていました。そしたら、奈良は漢方の材料となる薬草の産地であり、大和当帰など奈良産の生薬の栽培に、力をいれているようだということも、わかってきました。奈良県産の大豆(初めて聞く品種でした)を使ったお豆腐なども、ちょくちょく見かけるので、東京もんからしたら、ちょっとディープな奈良に触れられた気がして、うれしい昨今です。

京都は割と、同じものをネットでも見かけましたが、この辺りでは、同じものをネットではほぼ見かけず、足を使うことに意味があります。縄文期に戻ったかのような感覚で、面白い方へ足が向く感覚を喜んでいます。