Tags

名張に来て、一年が過ぎました。おはようございます。吉野実岐子です。

少し前に、ハーブの苗を買った際「化学合成農薬は使用していませんが、天敵虫、微生物、デンプン系液体を使用する場合があります」と表記があり、そこから「農薬ってなんだろう?」と、農薬にも好奇心を向けられるようになりました。農薬取締法では、害虫の天敵や誘引剤や微生物剤も農薬と呼ぶことになっているそうです。除草剤や殺虫剤が農薬だと思っていました。

見渡してみると、名張では田んぼや畑によって、農薬を使っています。農薬を使った田んぼでは、オタマジャクシがうじゃうじゃ泳ぐことはないので、とても判りやすいです。目の前の畑も農薬を使っています。

農薬を使っていない水田には、カエルがたくさんいるので、アオサギがカエルを食べに来ます。また、水田の周辺を流れる水路ではヘビが泳いでいて、やっぱりカエルを狙っているようです。おたまじゃくしがわんさかいてくれるから、名張では蚊がとてもすくなく、大変助かっています。京都に住んでいた際は、あまりにも刺されるので、夏の間はとことん肌を出さないよう、サンダルやワンピースは避けていました。草むらをサンダルやスカートで歩いても、まず蚊に刺されないのは、カエルのおかげです。水田もあって水路もあって、川も何本も流れているから、トンボが6月上旬から11月まで、ずっと飛び続けてくれます。先日は、洗濯物にオニヤンマが止まっていて、感動しました。

農林水産省のサイトによれば、かつての日本では「太鼓、半鐘、たいまつ等をもち、声を出しながら田んぼのまわりを歩き、稲に付く虫を追い払った」そうです。そして「江戸時代には鯨からとった油を水田に撒き、稲に付いている害虫を払い落とす方法が発明され、昭和の初期まで続けられた」そうです。その他、除虫菊など、天然物由来の農薬が使われていたとあり、ますます「農薬=環境を壊す」ではなさそうな側面を知ることになりました。

温暖化でどんどん害虫が増え、またその毒も強まっています。毒をもって毒を制すように、生物が進化していってしまうのです。からからの日にも水がたっぷりある、ある意味いい環境のわが家のベランダでは、多くの虫が産卵し、たった6鉢の植物が雑食性の芋虫たちに食い尽くされ、夜な夜な芋虫取りをした数週間は、農薬を使う気持ちも理解できた日々でした。今年は、減農薬をがんばっていらっしゃる農家さんに杏をオーダーしましたが、空梅雨の影響で、病害が発生しただけでなく、実が日焼けするばかりで大きくならないという連絡も頂きました。

そもそもわたしたち「人間=環境を壊す」は、かなり明白な事実としてあるので、やっぱり地球環境を良くしていく他なく、それは悪化させないこととはまるで違います。どうやって、地球環境を良くしていくのか、悩ましいですが「人間=知恵がある」も事実なので、なんとか知恵を絞りだそうと、全体をぐっと集中して感じる日々を送っています。