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5月5日(土・祝)ワークショップ「Heart Opening Moments」のお申し込みは、今夜21時でしめ切らせて頂きます。おはようございます。吉野実岐子です。

気の悪いものをいただくと、お腹に石を入れたような重さを感じることができます。口の中にも不快感が残るので、それを払しょくするため「ランチしたから、お茶しようか」と、次々に口の中に入れては、その不快感を洗い流そうとしますが、汚れで汚れを洗っているようなもので、実際には不快感は増して、ただわたしたちは麻痺して感じられなくなるところまでいくので、そうした認識は持ちえないでしょう。でもそんな風に、麻痺して、お腹に石が詰まったような感触を満腹感と定義している人が、大勢います。

気のいいものを頂くと、敢えて言うなら、身体の中にとんでもなく細かいミストが広がるような、涼やかな感じが広がります。熱い物でも冷たい物でも同様です。気持ちがシャキッとしてきて、口数も少なくなってきて、でもそこにあるのは重い沈黙ではなく、言葉の一部としての間です。風通しのいい間が、わたしたちの視野を広げてくれます。顔には微笑が浮かびます。その瞬間を写真家が切り取ったら、とてもいい写真にみえると、第三者が口々に言うでしょう。重さはないけれど、じんわり染み渡って、深い昼寝から覚めたような、よみがえる感じがそこにはあります。これが、正しい満腹感です。

気の悪いものほど、その刺激によりおしゃべりは弾みます。どうでもいいことばかり話しては、胃に血流を集中させることができず、消化も悪くなります。気のいいものほど、胃に血流を送ることに集中できて、きちんと消化できるだけでなく、栄養が染み渡った身体は、その人にとって大事な一言二言を、こぼしていきます。べらべら話さずとも、親子間や夫婦間や職場の仲間の間で、大切なことが共有されます。

正しい満腹感を得られる食事を、みなさんは果たして何回経験済みでしょうか?一回もないという方がほとんどだと思います。刺激ばかり与えられ、汚れを汚れで洗い流すような、血流があちこちに散らばって流れるようなループの中で、心が正常に開くなんてことができるのでしょうか?食事中の会話のスキルではなく、心が自然とひら健やかな食事を共にできたとき、人とちゃんとつながれる土台が生まれていきます。