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わたしたちは、自分に対して「自分が本当に怒っている相手が誰なのか」を、隠すことがよくあります。怒りは強いエネルギーだと認識している人が多いため、向ける相手を選ぶ心理が働きやすいのです。

例えば、10年以上前に、病院の先生に言われたことを根に持っているとします。ところが、自分の中を解いていくうちに、実際に怒りを覚えていたのは、その場にはいなくてもその状況には関係している母親に対してだったということは、よくあります。

同じように、子供の頃の記憶を思い出し、繰り返し祖父に対して怒りを覚えるとします。ところが、自分が子供を持つようになって、自分の中で封印していた記憶が蘇ります。そして、実際に怒りを覚えていたのは父親に対しだったと知り、唖然としたりします。

なぜこんなことが起きるかというと、上のケースなら病院の先生の方が、下のケースなら祖父の方が、皆さんにとっては物理的に距離があったりして、利害関係が薄い、あるいは信頼関係を構築していた、つまり安全な相手だからです。

父親や母親は、子供の1番身近にいることが多く、失ったときの痛手が大きいものです。そこに強い怒りを持ち続けるリスクは、大きくなります。そういうとき、わたしたちは自然と、怒りなど大きなエネルギーを持ち続ける相手を、よりリスクの少ない相手へと選び直します。

怒るにも、ある程度安心する必要があります。「いなくなってもいい」と思えるようなリスクの小ささや「この人は絶対に去らない」といった信頼がある相手に対して、私たちは怒りを見せる傾向があります。

このことを踏まえて、本当は自分は誰に起こっているのかを洗い出してみることは、あなたの未来のひらけ方をかえていってくれるでしょう。