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「気持ちいい」がわからないなら、「気持ち悪い」をくっきりさせることから始めるとスムーズです。例えば、毎月の大掃除をしている皆さん、気が重くなったりざわざわするのは、本棚ですか?クローゼットですか?キッチンですか?どこでしょうか?

作業としての大掃除ではなく、ひとつひとつ汚れていないと分かっているものも丁寧に触って拭いていけば、妄想ではない思考がちゃんと始まってくれます。「そういえば、この洗剤のにおい、少し嫌だった」「これいいんだけど、ちょっと汚れの落ちが悪いんだよね」「気持ちよくてこればかり着てしまうけど、改めて見るとだいぶ古びてきて…ちょっと驚いてしまうほどだなぁ」、こうした感覚に「まぁいいや」と蓋をしないで、一歩だけでも進めてみます。

例えば、1分だけ洗剤について検索して「この洗剤」より良さそうなものを見つけたり「汚れの落ちが悪いというより、時々漂白したくなる方が近いかな…、じゃあ天然の漂白剤を探そう」とショッピングリストに残しておいたり、古びた服をきれいなゴミ袋に入れて一日たったら感じ方の変化を見てみたりします。

「ここに置いておくと、何だか見手見ぬふりしやすくなるなぁ」と思うなら「こっちにも置いておけるけれど、こっちに置くとやっぱりざわざわする」という方へ、あえて置き場所を移して、そのざわざわを大きくしてみます。そうすると、その得体のしれないざわざわが「これ、もうあなたに属していないよ」とまるで思いが及んでいなかったものを知らせてくれたり、茶色のガムテープみたいに「白い方がかわいいのに」という小さな不快感を救い出して、白いガムテープ購入までつなげてくれます。

そうやって、隠れていた不快/気持ち悪いの輪郭がクリアになってくると、気持ちいい/快の輪郭も、自然とクリアになってきて、正しい意味で、自分が自分の言いなりになっていく、「なんでこんなことになっちゃったかなぁ」という困惑や苦しみがうんと少ない、自分の人生に責任をとれる人生が展開していきます。