貯金をどんどん切り崩しながら、ちっとも節約できないし収入も上がらないことに焦ったりする場合、自覚のない怒りがあなたをドライブしていたりします。

それは「こんなに苦労したんだから、お金が手元にあっていいはず。つまり、使っていいはず」という怒りです。苦労したことへの償いとして、せめてもとお金を求める怒りがあったんです。

もちろん、冷静に考えることができたら、つまり客観視できたら、そこでお金は使わないわけですが、認識できていないわけだから、客観視もできませんよね?

「こんなに苦労してきて!自分ばっかり。世の中は不公平だ!」という思いがあって、その不公平を埋めてならすために、お金を使ってきたし、止まらないのです。だから、そもそも、世の中は不公平なのかというところを、しっかり見直す必要があります。

結論から言うと、みんな違う意味で苦労していて、中身は似たり寄ったりなのです。親の借金を返すために新聞配達していた子は、部活をのびのびやっていた子がうらやましいでしょう。でも部活をのびのびやっていた子は、家で精神病の親に悩まされていて、部活が唯一の息抜きだったりします。そんなに食べているわけでもないのに太ってしまう子は、スタイル抜群でモテモテの子がうらやましいでしょう。でも、スタイル抜群の子は妹がずっと入院していて、いつも親の目は妹に注がれていたりしたのです。

だから「だいぶみんなと同じ」と声をかけてあげると、内にあった世の不公平を埋めてならす動きが消えるので、お金を使う必要がなくなります。子供は部分しか見ないものですが、その部分しか見えていない自分を抱えて大人になって、世の中に適応している風に仕事できる風を装ってしまうと、あの時の怒りがやがてこんな風に自分を困らせる展開を引き起こしたりします。