「みんなにはよく言われていないみたいだから、僕が愛してあげなくちゃ」「私以外に、あなたの良さはわからないのよ」こんな風に思ったり、思われているケースは、かなりの数にのぼるでしょう。

振る舞いレベルでは、大切にされていたり大切にしていたり、会話を思い出しても、理解していたり理解されていたと認識されていることが多く、これがいわば呪いだとは気づかない人もいらっしゃるようです。以下と同じことだからです。

「僕のところに戻ってきてほしい。君は外では価値がないんだから。ね?」「わたしだけがあなたを理解し、あなたをかけがえがないと思っているのよ。他の人はあなたのことなんて、理解できないんだから」

もっというと、これを言われた側からすれば「自分は価値がない」と刷り込まれているのと同じになります。価値のない自分が「僕」のところや「わたし」のところでだけ、価値を感じさせてもらえるという仕組みだからです。

そうすると、そもそも「僕」や「わたし」以外を、信じることができなくなってしまいます。該当しない人、例えば自分が働く会社の社長を見て「どう思われているんだろう…先月は運がよかっただけって思われてるのかな?」とビクビクしたり、先輩に「いつでも相談してね」と言われても、そもそも先輩の話自体スルーして聞けなかったりします。

かなり乱暴な言い方かもしれませんが、わたしたちって、記憶を取り除いたら、無ですよね?死んじゃえば、灰となって、わかりやすく大地の一部です。つまり「わたしは無だよーなんにもないんだよ~」という意識から始めていくと、この呪いから自由になることができます。