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SNS時代なんて、消費させる側にとっての都合のいい言葉が作られていますが、実際にはそんな時代はありません。同じように、〇人に1人が××と診断される時代、というのもありません。それでわかった気になって、自分のやりきれなさをなだめて押し込めて寛容なフリして、病を作り始めてしまうあやまちを犯す方が、本当に多いです。

SNSが出たのは本当にごく最近です。例えば、2011年にFacebookを使っていた人は、日本ではまだ少数派でした。津波のように押し流されて、何となくSNSを始めて溺れて疲れている人達は、自分をちゃんとつくっていないんです。メルマガでもご紹介した、4月25日号の雑誌「Number」のイチローさんのインタビュー、こちらでも少し引用します。

「同じ言葉でも、誰が言っているかによって意味が変わってきます。だから、まず言葉が相手に響くような自分を作らなければならないと考えています。今は言葉を発することが先になってしまっている時代のように見えますが、言葉を発する前に、まず自分を作れよって思います。そうすれば自分なりの言葉が出てくるはずだし、人が聞いたときの伝わり方がまったく違ってくるはずです。だからまずは黙って、やること。言葉を発するのはそのあとでいいんです」(p28)

何かに押されるように焦って、人の笑顔がいいものだと思って生きていると、ほんとうの津波が来たときに、心に深い傷を負いやすくなるといっても、過言ではありません。人は、泣きたいのに泣けないようなときにも、自分をごまかしているときにも、相手に敵じゃないと伝えたいときにも、笑います。笑顔って、そんなにいいものではありません。そうした思考停止も、自分をつくっていないからこそ、繰り出されてしまう状態です。