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幼児が一生懸命描いてくれた、あなたの似顔絵ですが、どこに目があるかすらわからなくて、それを渡してくれる満面の笑みに、あなたはちょっと困ってしまっていたのです。

でも、その満面の笑みに嘘偽りがなくて、あなたはハッとするんです。「これがこれで」と一生懸命おしゃべりしてくれるのですが、はっきりいってそれも何を言っているのか、よくわかりません。でも、その一生懸命だから、抑揚がついちゃう感じに「大人の自分はふだんこんなに一生懸命しゃべってたかな?」と、やっぱりハッとするんです。

そうしてみていると、なぜか涙が流れてきます。線がところどころ太かったり細かったりして、○すらうまく書けていなくて、クレヨンと一生懸命仲良くなろうとした様子が、痛いほど伝わってきます。「なんて誠実なんだろう、うつくしい」と、あなたは思ってしまうんです。

そう、「小さくてかわいい」と、密やかにマウンィングするのではなく、小さなこの子の大きさにうつくしくて、ちょっとひれ伏したいくらいの気持ちになってしまったんです。こうして、あなた自身の自立が、歩みを進めていきます。