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「わたしがいないと、靴下の場所もわからないんだから」って、愚痴として語られることの一つです。でも、本音は「私ってこんな風にあの人を支配できてるの。満足」なんです。同時に、パートナーの親の役割を背負わされ、その重さで自分を見失った、窒息する苦しさという本音もそこにはあります。

「あの人がいないと、靴下の場所もわからないんだ」という心もとなさも同じで、あの人に親の役目を負わせることに成功した満足と、異性を愛するという成熟した道を失った、成長を絶たれた苦しさという本音がそこにあります。

緊張の高い家庭で育った人にとって、「自分なしでは生きられない」と感じさせてくれる微力な人との出会いは、蜜の味です。だからこそ「自分を必要とし続けてもらえる」ことが、担保されるからです。これを、共依存関係と言います。

それが、靴下の場所もわからないあなたや、靴下の場所をおしえてあげないといけないパートナーを作り出していきます。「靴下の場所もわからないから、お願いだから帰ってきて」というセリフが生み出されるとき、そこにあるのは、責任や創造への決意ではなく、家庭の温かい雰囲気に酔った姿です。酔っているから、役割を演じます。ケア=愛になっていて、両者を区別できません。問題を抱える人は、そうとは見えないほど完璧に、いつもナルシシスティックで、他者とつながっていません。