不安を楽しみに転じる

子供に「どうして?」「なんで?」と聞かれて、すぐネットや辞書で調べたり、その分野の専門家のいう正解を探していませんか?そうする人は、普段からご自身が何気ないことを考え抜いてはいません。つまり、思考力が低く、悶々と悩んだり推測を思いこむことを思考と取り違えていたりします。

普段から何気ないことこそ、考え抜くようにしましょう。例えば、美味しい紅茶の入れ方を調べる前に、自分で考えてみるのです。「水を変えるとおいしくなるのか?」「鉄瓶など、やかんの素材を変えるとおいしくなるのか?」「お湯の温度を変えるとおいしくなるのか?」「カップの厚みは厚い方がおいしくなるのか?」、そして、仮説に基づいて色々実験してみて、調べるのは最後です。そうすると、この実験で得た「仮説の修正ポイント」というあなただけの価値が、別の仮説を立てるときに生きてきます。

転じて、例えば「醤油を入れてから加熱」という調理の順番にも、疑問を持てるようになります。お醤油を入れて加熱すれば、麹菌の発酵はとまってしまいますし、実際最後に加えた方が、ぐっと料理はおいしくなります。

たくさん本を読むことを自分に課している方も多いですが、グーグル先生に頼るのと同じ状況を作っているだけの方がほとんどです。何気ないことから自分で考え抜いて、さらに実験をしてみるようにすると、思考力が高まっていきます。何より、一瞬一瞬が「わからない」不安より「こうかな?」という楽しみで満ちていくようになります。