トラウマ後の機能向上

こちらに書いてありますが、トラウマという概念は、19世紀以降、鉄道の発達と共に確立しました。そして、1990年代からは、トラウマからの回復後、むしろその人の以前のレベルを上回り、機能していくケースが、約半数にのぼることも、わかってきました。

トラウマというと、多くの方が「まぁ、そんなかわいそうな人がいるのね」と、自分に関係ないそぶりをしますが、これはほぼ全員が持つものです。交通を代表とし、産業の発達がもたらした便利さと呼ばれるものは、こうした副産物をたくさんわたしたちに届けたのです。

しかし、トラウマからの回復後に、上述したように「むしろ以前のレベルを上回って、その人が機能していく」ケースがあるとすると、皆さんはどう思われるでしょうか?人間として深みを増すといった、ふわっとした状態を超え、機能レベル自体があがるという指摘を、どう受け止めますか?

そして、そうしたケースもそうでないケースも含めて、トラウマとは皆さんのリソースであることを、改めて強調しておきたいと思います。