精神的に健康でない2つの証。

精神的に不健康であると、自分の中の内的感覚の自覚が、当たり前に根付いていません。「途中で疲れたら、遠慮なくそう伝えて下さい」と言われても、自分の中の疲れたという感覚を掬いあげられないから「思いのほか、疲れていた」ということが、日常に蔓延してしまいます。

また、精神的に不健康であると、はっきり人に向かってNOをいうことができません。(反発は、NOをいうことと、違います)「でもそうはいっても、こうだから、ああだから」と考えては「まぁいいか」と、NOを言わないでいたから、なんとなくYESということになってしまうようなことが、やっぱり日常に広がってしまいます。そうすると、不平等な人間関係にばかり恵まれてしまい、人と会うと緊張することも増えてしまうでしょう。相手が言ったこと(例:あなたには~というところがある)を、丸飲みして「わたしには~というところがあるんだ。わたしってひどい!」と思うような、万能感を相手に抱いてしまう足場から、解放されていく選択肢も、あなたにはあるのです。

わたしが再三、気持ちより先に身体感覚を受け取るように伝えているのは、気持ちに目を向けることで、内的感覚が隠れたりねじ曲がりやすくなるからです。そして、身体感覚ではNOを言いたい(例:この人と会うといつもお腹が痛くなる)のに、気持ちではNOを言えなくなってしまう(例:この人に会えばまた仕事を回してもらえるかもしれない、そうすると不安が少し減る)ことが、実際に人という生き物の中では多いからです。

しかし、内的感覚を自覚できて、かつNOをさらりと言える人はほとんどおらず、見ていると魑魅魍魎になろうとして、魑魅魍魎であることが強くて健康であると自分に言い聞かせている人が多いので、本当に大変な世の中であることは、まちがいがないと思います。