親をどう受け取るか

子供が自分の親をどう受け取っていくかは、ご自身の親への本音をみればわかるでしょう。例えば「ぜひ介護したい」と思っている場合の本音は「もっと構ってほしかった。ひとり占めしたかった」だったりします。そこには、理想の親と違うというジャッジがあるわけです。

そのジャッジの奥には、親がした一番悪い行動への注目があります。親の一番素晴らしい面ではなく、一番ひどい面を見て、子供は親への評価を下す傾向があります。だから「暴力をふるったお父さんは精神的に幼稚だっただけ」と上から見下ろしてみたり「お母さんより自分が精神的に成長してしまったのだ」と、傲慢な態度を取ります。そんな自分は、トラウマ治療や精神科にかかることや臨床心理士をつけることなどは不要だと、一言でいうなら治療を拒むといった、傲慢な態度を続けるのです。

でも、そんな親のうつくしい姿やありのままのきれいな姿が、トラウマ治療後は見えてきます。それは、自分が「こうあってほしい」と願う理想の姿とは違います。バーチャルではなく、そのままのあの酷い側面も持った親の中に、その酷さを排除することなく、ありのままのうつくしい姿が見えてくるのです。その先に、親が実は病気だったという事実を見つけられることも多く、それもまた親とあなたが癒される展開です。

そうして、ジャッジから離れた時に、その真逆にある感謝という人にとって自然な状態に、い続けられるようになります。それは、あなたにとって、とても楽なことです。